2009年03月05日

ウケる技術

最近、仕事で外国人と知り合ったり、外国人を相手にプレゼンなどする機会が増えてきました。

日本人を相手にしゃべるときと明らかに違っているのは、彼らのリアクションの良さ。
面白いと感じたらすぐ声を上げて笑ってくれたりするし、逆に、話が退屈だと露骨につまらなさそうな顔をする。

だから彼らに向けて話すのはやりがいがある反面、正直いつも怖くて、緊張します。

軽妙な話術を学びたい、と思っていた矢先に見つけたのが、この本。

「ウケる技術」(小林昌平・山本周嗣・水野敬也著、新潮文庫)

日常的なコミュニケーションの中で「ウケ」るための話術の戦略と実例集。
私にはレベルが高すぎて、使えそうにない例文も沢山あったけど(笑)、とりあえず、読み物として面白い本でした。
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2008年04月18日

日本語と女

keitai080418s.JPG雨や曇りの日が続いてます。
4月ももうじき下旬に突入するというのに、肌寒くてコートが手放せません。

今週読んだのは、

日本語と女(寿岳章子著、岩波新書、1979年)

日本語がいかに女性を「女らしさ」という鋳型にはめ込む構造をなしているかということを、いろんなメディア上(雑誌や小説や歌謡曲などなど)に見られる日本語表現の分析を通じて解き明かした好著。

たとえば、歌謡曲の歌詞の世界では、女性が「待つ」とか「甘える」とか「愛される」という行動パターンをとっていることが多くて、主体性を喪失しているということなど、想像通りの分析結果ではあるけれど、納得させられるもの。

ただ、何と言ってもこの本が書かれたのが30年前で、取り扱われたデータにどうしても古さを感じてしまうことは否めないです。
いま流行しているJポップを同じように分析したら、どんな結果が出ることでしょう?

この本では、言葉が女性を抑圧してきた事実ばかりでなく、女性(だけでなく男性も)を解放する可能性も大いに秘めていることも力強く述べられています。
夫婦喧嘩推奨論などとても面白いので、さいきん喧嘩の多い両親にこの本を薦めてみようかな、なんて思ってます。

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2008年04月12日

評伝 川島芳子

「アンフェア」をうっかり見逃してしまいましたー。
ドラマが好きだったので、映画も見たかったのに。

最近読んだ新書は、

評伝 川島芳子―男装のエトランゼ(寺尾紗穂著、文春新書、2008)

川島芳子といえば、清朝王女として生まれながら日本人として育ち、「男装の麗人」として知られ、戦後はスパイとして処刑された、センセーショナルでミステリアスな人物。

その川島芳子の人物像に迫り、彼女の辿った数奇な人生をまとめた本です。

なぜ男装し始めたのかという謎の追究や、川島芳子のメディア上でのイメージが政治情勢(満州国建国)によって変化していったことの指摘などは、興味深く読めました。

でも、私にとっては読み易いタイプの本ではなかったかも。

このあたりの日本史の知識がすっぽり抜けてしまってるもので、人名とか事件名とかが沢山出てくるうちに、すぐ頭が混乱してしまうのです…ふらふら
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2008年04月03日

ぼくの特急二十世紀

keitai080403s.JPG桜が綺麗ですね。
通勤電車の窓越しにもあちこちにピンク色の木が見えて、幸せな気持ちになれます。

新しく読んだ新書は

ぼくの特急二十世紀―大正昭和娯楽文化小史
(双葉十三郎、文春新書、2008年)


1910年生まれの映画評論家 双葉十三郎氏が、生涯にわたって親しんできた様々な大衆娯楽文化について語ったのを口述筆記した本です。
昭和の戦前期の話がメインになってます。

昭和の初め頃というと、戦争の足音が聞えてくる暗く重い時代のようにイメージされがちだけれども、実は映画やレコード音楽や大衆演劇や雑誌文化が繁栄した娯楽王国としての側面もありました。

映画評論に限らず多岐の領域に渡って活躍してきた著者(すごく多才な方なので、舌を巻きます)のライフヒストリーは、まさに生きた日本大衆娯楽史。
楽しめました。
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2008年03月31日

魔法ファンタジーの世界

3月もあと1日で終わり。
1日24時間じゃ足りないです。(特に休日は!)

趣味の新書17冊目は

魔法ファンタジーの世界(脇明子、岩波新書、2006年)

「指輪物語」「ナルニア国ものがたり」「ゲド戦記」など、魔法ファンタジーについての魅力が語られた入門書。

近年ブームになるまでの背景として、たとえば20世紀に入ってからの冒険物語は以前のようなリアリズムでは不可能になり、ファンタジーに転換する必要性が生じた(リアリズム冒険物語は植民地主義的な差別的思想が色濃く反映されていて問題が多いし、現代のような交通手段や移動手段の便利な世の中では‘リアル’な冒険物語は‘リアル'でなくなる)という点や、魔法ファンタジーで描かれる「悪」とはどういうものか(どうあるべきか)という議論など、興味を持てた話題はいくつかありました。

ただ、「子どもにとっての良い本とは?」という著者の関心が強く出ている部分は、どことなく教育者的というか道徳的な論調になっていて、ちょっと違和感がありました。
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2008年03月26日

ヌード写真

新書16冊目は、

ヌード写真(多木浩二著、岩波新書、1992年)

読み応えのある、だけどちょっと難しめの本でした。
ヌード写真を通じて、性の領域に働く政治学が分析されてます。

19世紀のダゲレオタイプ発明以来、ヌード写真では「男=見る立場、女=見られる立場」という非対称な役割が男女に割り振られ(つまり、ヌード写真の被写体になるのは圧倒的に女性が多い)、本来多様であるはずのセクシュアリティが性器イメージに固着され、ファロサントリック(男性中心主義的)な社会秩序を反映すると同時に、それを維持強化する働きも伴っていた、というような内容。

ヌード写真がますます氾濫するのとは逆説的に、こういうファロサントリックな力学が今では次第に拡散しつつあることまで、この本では言及されています。
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2008年03月14日

「打たれ強さ」の秘密

1つのチャンスはあえなく潰れてしまったけれども、思いがけないところから新しい希望も生まれた、一喜一憂の激しい1週間でした。

新書15冊目は、

逆境を生き抜く「打たれ強さ」の秘密
(岡本正善、青春新書、2000年)


プロのメンタルトレーナーが書いた、実践的なお役立ち本です。
逆境続きなので、思わず買ってしまいました(笑)。

なぜ長いあいだ苦境から抜け出せずにいたのか、そして、どうやったらタフに生きられるのか、考えるための具体的なヒントが沢山詰まってます。

著者によると、自分の力をどんなときにも発揮できるために必要なのが「緊張」「集中力」「リズム」「イメージ力」「適切な目標設定」「呼吸法」。
この6つを中心に解説されている様々なメンタルトレーニングは、早速実践してみたいし、自分を見失いかけたときには、もう一度丁寧に読み直したい本です。
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2008年02月24日

翻訳夜話

keitai080224s.JPG今日も雪の舞う寒い一日でした。
こんな日には、家で暖かいココアなどすすりながら本を読んだりしてるのが一番幸せだったりします。

新書14冊目は

翻訳夜話(村上春樹・柴田元幸、文春新書、2000年)

3つの翻訳フォーラムの記録+α(海彦山彦)、という内容。
村上と柴田の息の合った丁々発止のやりとりが面白いです。

「海彦山彦」の章では、同一のテクストを2人が競訳しているのですが、訳者しだいで作品の印象が全然違ってくるのには驚かされます。
そしてやっぱりお家芸というべきか、村上春樹の文体はカーヴァー作品にぴったりハマッてるし、柴田元幸の訳の良さはオースター作品の方に強く出ているのがよく分かるから面白い。

翻訳についてのテクニカルなレベルの話とは別に、村上春樹の文章の魅力の謎に触れることができた点でも、この本を読んだ価値があったかな、と思います。

たとえば、村上春樹が文章を書くうえでプライオリティを置いているのが「リズム」「ビートとうねり」だということ。
だから読んでて心地よかったんだ。

それから、平易な言葉だけで深い世界を表現しようとしていること。
文章の構造が英語に近いこと。

なるほど、と思うことだらけです。

村上春樹の小説を読みあさった昔の記憶が鮮やかに蘇ってきました。
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2008年02月22日

エノケン・ロッパの時代

新書13冊目は

エノケン・ロッパの時代(矢野誠一著、岩波新書、2001年)

東京喜劇の二大看板スターとして一世を風靡したエノケン(榎本健一)とロッパ(古川ロッパ)。
2人の喜劇役者人生をたどった本です。

年齢はほとんど同じだけどキャリアも持ち味も全く違う2人が、戦前・戦中・戦後をそれぞれどう生きたか。
2人の生きざまを比較しながら読めるのが面白いです。

印象に残った話題としては、ロッパが戦前の宝塚中劇場に出演したときのことなど。
ロッパは宝塚の小林一三に法外な出演料を吹っ掛けただけじゃなくて、フィナーレで大階段を歌いながら下りることも出演条件に出していたみたい。
やっぱりあの大階段は、男優さんにとっても憧れなのかしらん?(笑)
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2008年02月20日

ポジティブ・イングリッシュのすすめ

salzburgcard080220.JPG友人からの絵葉書。
綺麗なザルツブルクの雪景色です。
平仮名ばかりの文面なので少したどたどしい感じもしますが(と言うと叱られそう 笑)、ぬくもりが伝わってきます。

新書12冊目は、

ポジティブ・イングリッシュのすすめ
―「ほめる」「はげます」英語のパワー(木村和美著、朝日新書、2007年)


日本には、気軽に人を誉めたり誉められたりする文化がない。

そういわれて、確かにそうだと納得。
私自身、けっこう人付き合いには不器用な方で、あんまり誉め上手ではないし、逆に人から誉められた時にも気の利いたリアクションができないのが悩みの種だったりします。

英語圏では、compliment(誉め言葉)のバリエーションが豊富にあって、日常的にそれを使いこなすコミュニケーションスタイルが出来上がっているようです。

誉めるという行為は、相手が自分を大切な存在だと思えるようにしてあげること(make the other people feel important)。
誉める・誉められるのやりとりを通じて、お互いが自尊心を培いながら、絆を深めることができるという効用と実践例が、この本には書かれています。
つまり、英語のcomplimentをマスターすることで、英語力のみならず、同時に人との円滑なコミュニケーション力もアップさせようというのが、この本の狙い。

けっこう役立ちそうなので、熟読しました。
前向きで素敵な英語表現ばかりが沢山載っているので、読んでるだけでも元気が出てきたような気がします。
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2008年02月19日

御三家歌謡映画の黄金時代

日本の古い映画に最近ちょっと興味が出てきました。

新書11冊目は、

御三家歌謡映画の黄金時代 ―橋・舟木・西郷の「青春」と「あの頃」の日本
(藤井淑禎著、平凡社新書、2001年)


テレビの台頭におされて映画が衰退しはじめた昭和40年前後に、「歌謡映画」というジャンルの映画が低予算で量産された時期があって、その中心にいたのが御三家と呼ばれる橋幸夫・舟木一夫・西郷輝彦の3人の歌手だったようです。

この時期の歌謡映画が、それまでの映画と違っていたのは、普通の人の日常世界を、とくに若者の青春を描いていたところ。

日常世界をつぶさに描くタイプの映画だからこそ、その時代や社会がリアルに映し出されているという面白さがあって、著者はそこに着目してるわけです。

代表的な歌謡映画を取り上げつつ、そこに現れた高度成長期の日本社会のさまざまな現象を振り返るという試みがなされてます。
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2008年02月18日

踊りませんか?

新書10冊目は、

踊りませんか?
(浅野素女著、集英社新書、2004年)


社交ダンス本です。

競技ダンスの公式10種目―モダン5種目(ワルツ、タンゴ、スロー・フォックストロット、クイックステップ、ウィンナーワルツ)+ラテン5種目(ルンバ、サンバ、チャチャチャ、ジャイヴ、パソドブレ)―について各章が割かれていて、それぞれのダンスの特徴やジャンルとして確立するまでの歴史的経緯が分かりやすく書かれています。

各ダンス種目にことよせて、著者自身のダンス経験に基づく独自のダンス論が展開されているのも面白い趣向になってます。

社交ダンスの魅力を一言でいうならば、やはり「他者との出会い」。

社交ダンスを通じて、個々人が他者を(ひいては自分を)より深く理解できるようになるのはもちろんのこと、この本を読み進めるうちに、ダンス自体も他者すなわち他文化との出会いや融合を繰り返しながら発展してきたことがよく分かります。

たとえば、アフリカにルーツをもつルンバがキューバで発展して、それが北アメリカやヨーロッパで人気を博して競技ダンス種目に加えられたり、ルンバにジャズのスウィングが加わってマンボが生まれたり。

私は相変わらずのんびりペースでレッスンを受けてます。
昨日はジャイヴに初チャレンジしましたが、難しい…。
我ながらあまりにも不恰好なので、鏡に映った自分を見るのがとっても切ないのです。

☆動画は南アフリカのダンサー、マイケル・ウェンティンク&ビアータのジャイヴ。
 カッコいい〜。
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2008年02月13日

水族館狂時代

keitai080213s.JPG今日も雪。さむいです。
25℃の水の中で機嫌よく泳ぎ回っている熱帯魚たちが、ちょっと羨ましいような気分。

新書9冊目は

水族館狂時代―おとなを夢中にさせる水の小宇宙
(奥村禎秀著、講談社現代新書、2006年)


お魚好きとしては見落とせない本です(笑)。

お魚の話題はもちろんのこと、水族館の歴史や個性豊かな水族館の紹介や水族館スタッフの話題など、幅広く綴られています。

特に面白く読んだのは、水族館の歴史と、水族館狂=お魚オタクの話。

日本最初の水族館は明治15年に上野動物園内に作られた設備で、このときは、まだ「水族館」という名前はなく、「観魚室」と言われていたそうな。
ちなみにこれ、「かんぎょしつ」ではなくて、「うおのぞき」と読むそうです。
なんなんでしょう、このヘンタイっぽい響きは…(笑)。

お魚オタクの系譜も、思わず笑みがこぼれるような話です。
江戸時代にチョンマゲのオジサマたちが熱心に水中生物を写生してたとか、姫君の嫁入り道具の中にお魚図鑑が入ってたとか。
現代の水族館スタッフの人たちが、お魚に熱い情熱を寄せておられる姿も、とても素敵です。

お魚を愛する人の心は、昔も今も変わらないですね。


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2008年02月11日

日本映画史100年

新書8冊目は

日本映画史100年(四方田犬彦、集英社新書、2000年)

1890年代後半に西洋から渡来して以来100年間、独自の発展を遂げてきた日本映画の歴史について、ぎっしりと情報が詰められた本。

名作を列挙するというよりは、映画をとりまく社会やテクノロジーの発達や映画会社の盛衰についても詳しく書かれた社会史的な内容になってます。

本格的に映画が作られ始めた1910年代、トーキー革命の起きた1930年代、第二の黄金時代が訪れた1950年代あたりの話は、いかにも当時の映画人たちの熱気が伝わってくるようで、特に面白いです。

この本を読んでるうちに、1950〜60年代の日本映画を無性に観てみたくなって、ビデオ屋さんに走ってきました。
何の脈絡もない組み合わせですけど、「銀座カンカン娘」と「黒蜥蜴」(京マチ子が主演のやつ)と「ゴジラ」をレンタル。
さて、今夜は何をみましょう。
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2008年02月08日

ロマンチックウイルス

このところ感想UPが滞ってますが、新書7冊目は

ロマンチックウイルス ―ときめき感染症の女たち
(島村麻里著、集英社新書、2007年)


「おとな(中高年女性)ミーハー」について、考察した本です。
ヨン様から氷川きよし、ハンカチ王子まで、まるでウィルスに感染したかのように中高年女性が有名人男性に熱狂する姿が近年目立つことを、一つの社会現象として捉えています。

読んでて、なるほど〜と思ったのは

@ミーハー行為にはメディアの充実が大いに関わっていること。
たとえば韓流ブームの場合、韓国ドラマがTVで放送されたり、その上DVDも沢山販売されてたりして、有名人が身近にいる感覚をファンは簡単に手に入れることができた。

A熱狂と妄想は必ず対になっている、ということ。
実感として、よく分かります。
よく妄想もすれば、熱狂もする私ですので(汗)

BSMAPのこと。
SMAPが、先行するジャニーズ系アイドル(光GENJIとか)と比べて明らかに違う性格を持っていて斬新だった、というのは、これまた実感としてよく納得できる話です。
ちょっとお下品系のコントを完全な三枚目路線でこなしてるSMAPを初めて観たときには、私も「ほぇ〜ジャニーズでもこんなことするんや〜!」と感動したもんです。
バラエティに出てお笑いもすれば、単品でドラマにも出る、という戦略によってSMAPは大人のファン層を開拓することに成功して(特にブレイクした1995年以降)、逆に言えば「ミーハーする大人」がSMAPのお蔭で市民権を得て、それが最近の「おとなミーハー」現象の地ならしのような働きをしたんじゃないかというのが著者の説。
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2008年01月15日

文楽の女たち

keitai080114s.JPG今年も新書、読みます。

6冊目は、

文楽の女たち(大谷晃一著、文春新書、2002年)

12の文楽作品について、あらすじや見所などを紹介した本。

驚くべきは心中物が大半を占めていることと、そんな悲劇の中でも女性が力強く魅力的に描かれていること。

漠然とではあるけれど、文楽で表現される世界観が分かってきたように感じました。
ただこの本は、あらすじを追うことに終始している印象なので、読み応えという点では、やや物足りず。

先週末には、友人に連れられて初めて国立文楽劇場に行ってきました。

人間以上に人間らしい人形。
シリアスさと荒唐無稽さが同居する作品世界。

文楽は、面白いです。
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2007年12月17日

下流社会

最近、本屋さんの新書売り場に行くのが楽しみになってきました。

新書5冊目は

下流社会−新たな階層集団の出現(三浦展著、光文社新書、2005)

ちょっと前に「下流社会」という言葉が流行しましたが、その火付け役になった本です。

この本の面白さは、生活意識とか消費スタイルなどについて一定の特徴をもつ集団として「下流社会」の存在を浮き彫りにしている点です。

「下流社会」というのは、ただ所得が低いというだけの話じゃなくて、コミュニケーション能力とか、生活能力とか、働く意欲とか学ぶ意欲とか、総じて人生への意欲の低い集団のことをいうのだそう。

本の最初に、あなたの下流度チェック項目、というのがあるんですが、結構あてはまるものがあって、ギクリとさせられました。

少し意外な気もしましたが、「自分らしさ」志向というのも実は下流社会の特徴らしいです。
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2007年12月16日

子どもの宇宙

keitai071216s.JPG新書4冊目は

子どもの宇宙(河合隼雄著、岩波新書、1987)

子どもの内面世界について、「家族」「秘密」「動物」「時空」「老人」「死」「異性」という色んな角度からアプローチした書。

カウンセリングに訪れた子どもたちの症例や、児童文学など、豊富な題材が扱われています。

子どもの宇宙、と題されてはいるけれど、著者いわく、子どもの宇宙は大人の心の中にも広がっていて、大人はただそれを忘れているというだけのこと。

「子どもの宇宙への探索は、おのずから自己の世界への探求につながってくる」という記述があるとおり、この本を読んでいるうちに、日ごろ忘れている自分の一面が思い出されたような、懐かしい気持ちになりました。

特に、この本に取り上げられている児童文学には素敵なものが多くて、いつか読んでみたいと思いました。
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2007年12月08日

少子社会日本

新書3冊目は、

少子社会日本―もうひとつの格差のゆくえ(山田昌弘著、岩波新書、2007)。

巷でよく言われるのは、女性の社会進出(→晩婚化、未婚化)が少子化の主な原因だということなんですが、この本ではもっと深いところにある社会構造的な要因と文化的要因に根ざした現象として捉えられていて、興味深い分析が行われています。

つまり著者によると、現在進行中の少子化とは、

@1990年代後半頃からニューエコノミーが浸透したことによって若者(男性)の収入が不安定化。→そのため結婚や出産をしづらい
Aパラサイトシングル(学卒後も親と同居して実収入以上の豊かな生活をするシングル)の増加。→結婚すると生活水準が下がる可能性大なので、結婚に夢をもちにくい
B恋愛の自由競争化(恋愛できる人とできない人が二極化)

という複数の要因が絡み合って生じているという話。
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2007年12月03日

演出家の仕事

新書2冊目は

演出家の仕事
(栗山民也著、岩波新書、2007)

演出家といわれる人が、一体どういう仕事をしているのか、いままでよく分かってなかったので、面白く読めました。
戯曲の読み方から稽古場の様子まで、舞台作品が出来上がっていくまでのプロセスが詳しく書かれています。

栗山さんの演出家としての信念も強く共感できるもの。

この本では、舞台芸術が「対話」のための場であること、そうあるべきだということが強調されてます。

劇作家、演出家、役者、観客というさまざまな立場の人たちが集って、対話して、人間について考える。
それが舞台芸術という営みなのですね。

そして、「対話」はまず他者の声を聞くことから始まる、という主張は、栗山さんも言う通り、なにも演劇の世界にとどまらず、私たちの日常生活についても当てはまること。

日ごろ舞台について漠然と感じていたことが、この本を読むことで少しずつ整理されてきた感じです。

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